昔の自分がよく使っていた言葉
今振り返ると、昔の自分は無意識にネガティブな言葉をよく使っていました。
「どうせ無理」「忙しいから」「疲れた」「自分なんて」
特別落ち込んでいたわけでもないのに、口から自然と出てくる言葉は、どこか自分を小さくするものばかりでした。
当時はそれが普通で、深く考えたこともありませんでした。
でも今思えば、その言葉たちは自分を守っているようで、同時に行動しない理由にもなっていた気がします。
挑戦しないための言い訳を、知らず知らずのうちに言葉にしていた。
そんな状態だったのかもしれません。
言葉が思考や行動を止めていたことに気づいた
あるときふと、自分の行動を振り返ってみたことがありました。
「やりたい」と思っていることはあるのに、実際には何も動いていない。
その原因を考えたとき、真っ先に浮かんだのが、普段使っている言葉でした。
「どうせ続かない」「自分には無理だ」「難しい」「今更遅い」
そう口にしてしまえば、行動しないことが正解のように感じてしまいます。
言葉が、行動する前にブレーキをかけていたのです。
特別な失敗があったわけでもない。
ただ、言葉によって自分の選択肢を狭めていただけだった。
そう気づいたとき、言葉の影響力を軽く見ていたことを実感しました。
意識して言葉を変えるようにした
そこから少しずつ、使う言葉を意識するようになりました。
といっても、大きく前向きな言葉を無理に使うわけではありません。
「無理」ではなく「やってみてから考える」
「忙しい」ではなく「今は優先順位が違う」
そんなふうに、言い換えるだけです。
最初は違和感もありました。
でも、言葉を変えると不思議と行動のハードルが下がります。
完璧を目指さず、とりあえず手をつけてみる。
その一歩が出やすくなったのは、確実に言葉の影響でした。
言霊は魔法じゃないけど、確実に作用する
「言ったことは実現する」と聞くと、少し大げさに感じるかもしれません。
確かに、言葉を口にしただけで何かが起こるわけではありません。
でも、
言葉が思考を作り、
思考が行動を決め、
行動が習慣になり、
結果として現実が変わっていく。
この流れを考えると、言霊という考え方もあながち間違いではないと思います。
魔法ではないけれど、確実に積み重なっていくもの。
それが言葉の力なのだと感じています。
引退したプロレスラー棚橋弘至に感銘を受けたこと
自分は長いことプロレスを見てきました。
もう何年前になるのか、当時は総合格闘技全盛期で、プロレスは下火。
いわゆる「暗黒期」と呼ばれていた時代でした。
そんな中、一人の若手レスラーが、着実に実力をつけながらトップレスラーへと成長していきました。
それが 棚橋弘至選手 です。
彼は、当時まだ数少なかった観客に向かって、こう叫びました。
「皆さん、愛してまーす!」
正直、かなり驚きました。
それまでの自分の感覚では、レスラーは風貌や強さ、カリスマ性でファンを引きつける存在だったからです。
しかし、低迷期を経験し、
「お客さんがいてこそ自分たちが成り立っている」
という意識が強くなったのだと思いました。
ファンへの向き合い方、サービス、言葉のかけ方。
地方でも試合が終わってからのサイン会。
棚橋選手をきっかけに、プロレス界全体がお客さんを本当に大切にする方向へ変わっていったように感じました。
そして彼は、
デビューから26年、
2026年1月4日の引退の日まで、
変わらず「皆さん、愛してまーす!」と叫び続けました。
結果として、棚橋弘至選手は世界中のファンから、そしてレスラー仲間からも愛される
存在になりました。
最後の東京ドーム大会はチケットが即完売。
アントニオ猪木の引退試合を超え、
この時代に過去最高の観客動員数を記録しました。
言葉を発し続けたからこそ生まれた信頼と積み重ね。
この姿を見て、
「言葉は、やっぱり人を動かす」
そう強く感じたのです。
言葉は自分に向けても同じように作用する
言霊というと、誰かに向けて発する言葉の力を思い浮かべがちですが、
実は一番影響を受けているのは「自分自身に向けた言葉」なのではないかと思っています。
日々の生活の中で、
「どうせ自分なんて」
「無理に決まっている」
「また続かないだろう」
そんな言葉を、無意識のうちに自分に投げかけていないでしょうか。
実は、言葉だけでなく行動にも無意識が強く影響していると感じるようになりました。
自分自身に対して否定的な言葉を使い続けていれば、
行動が小さくなったり、挑戦する前から諦めてしまうのも無理はありません。
言葉が思考をつくり、思考が行動を決めていくのだとしたら、
そのスタート地点にある「言葉」は、とても重要な存在だと感じます。
逆に、
「とりあえずやってみよう」
「完璧じゃなくていい」
「少しずつでも前に進んでいる」
そんな言葉を自分に向けてかけるだけで、不思議と心が軽くなります。
棚橋弘至選手がファンに向けて発し続けた「愛してまーす!」という言葉も、
きっとファンだけでなく、彼自身の心を支え続けてきた言葉だったのではないでしょうか。
言い続けることで、その言葉が現実になっていく。
それは決して大げさな話ではなく、日常の中でも十分に起こり得ることだと思います。
最近は、自分に対してかける言葉を少しだけ意識するようになりました。
うまくいかないときでも、自分を責めすぎない。
できたことを、ちゃんと認める。
それだけで、次の一歩が驚くほど踏み出しやすくなりました。
言葉は、誰かを勇気づけるためだけのものではなく、
自分自身を支え、前に進ませるための道具でもある。
そう考えるようになってから、日々の選択や行動が少しずつ変わってきた気がします。
だからこそ、普段使う言葉を大切にしたい
以前の自分は、自信がなく、
いろいろ考えては不安になることが多いタイプでした。
ですが今では、
「自分は今日も最高に運がいい!」
「なにがあっても大丈夫!」
「すべて上手くいっている!」
そんな言葉を、口に出したりノートに書いたりしています。
言葉は、自分にとって一番身近なセルフマネジメントだと思います。
最初は短い文章や箇条書き程度でしたが、
今では気づけばノートがすぐに埋まってしまうほど、
自然といろいろな言葉を書き留めるようになりました。
そして、何気なく口にしている言葉が、
少し先の自分をつくっている。
そう意識できるようになったこと自体が、
今の自分にとってはとても大きな変化だと感じています。
